<2006.7.23>蠢くものの正体は 番外編

熱帯び浮腫みきった 右手に目を落とすと

あの日演じた 滑稽な程の慌て振り

思い出すと つい苦笑も洩れてしまう。。

釣り人が行き交わないと言われる峪

それは知らざれる流域と云うよりも

人を寄せ付けない 理由を有し其処に

有った

体力技術からの難易度に置いては

その何倍もの 限界体験幾度もあった

しかし本音で語れば 此度の釣行

精神的にもきついアプローチと成った

自らの可能性とは 又違う要因での

無力感を突きつけられ きっと触れては

成らぬ領域だったのかもしれない? 

今は漠然とそぅ受け止めだしている

待ち構えるように其処にあった 仔猪の

骸が ”此処はお前等の来る処じゃない”

速く立ち去れと警告してたのかも?

山野での佇まいは 人として知り得ぬ

奥の深さを包み隠しもち 時折見せる

素顔では 容赦ない現実をビンビンと

突きつけてくる。。



あの滝を乗り越せば きっと出会えるかも

しれない 谷アマゴの乱舞  その出会い

求め 次の挑戦は あるのだろうか?


                   oozeki

増水の本谷

行き倒れた瓜坊

谷アマゴ

阿鼻叫喚からの脱出